あなたのヒロインではないけれど




「あ、ユーミ笑ったヨ! やっぱりプリティー……OUCH! Greatに痛いよ、タカアキ!」

「彼女を勝手に呼び捨てにするな!」


ネイサンさんの鼻が更に伸びそうだから、心配になって躊躇いながらも声をかけた。


「あ……あの……わ、私は……構いません……から」

「ホラね! ユーミもOKしてくれ……イタタタ!」


やっと氷上さんが離したネイサンさんの鼻は、真っ赤になってちょっとだけ変な形に。


「ボクのBeautifulな鼻が……」

「鼻が惜しいなら、道端に咲いてる花でもくっ付けとけ」


涙目なままのネイサンさんに氷上さんは容赦なく毒を吐いた。


意外と言うんだな……と可笑しく思いながら二人を見てると。氷上さんが謝ってきた。


「すみません、コイツがバカで。でもこんなんでも仕事はすごく出来ますから」

「はぁ……」

「コンナンじゃないよ、ボクは! ボクが好きなのは……不思議な魔法少女○○だ!」

「……え?」

「あれこそ、理想のGirl! ボクの女神。特に変身後のコスチュームが……」


ネイサンさんは拳を握りしめ、熱く語りだしたけど。


……周囲すべてが凍りついたのは、たぶん気づいてなかったでしょうね。

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