男装少女争･奪･戦 ～男子校とか無理だから！！～ 【完】

ガチャリ

部屋に入り荷物を置こうとする

……が

俺はその前にベッドの上に物体……というか人間を見つけた。

「……麻里奈
何やってんの」

そしてどこから入って来たの？

俺の部屋には鍵がついてたと思うんですけど……

「窓から」

「へ？」

ここ二階だぞ？

「こんくらい楽勝楽勝
あと、窓もしっかり閉めといた方がいいよ
人が入れちゃうし」

それ出来るの麻里奈くらいだからね？

「それで
何しに来たの？」

「謝りに」

だったらはよ謝れば？

俺と漫才やってないで。

冷ややかな目を麻里奈に向ける。

それに気づいたのか

「ごめん
悪かったと思ってる
ホントごめん」

すごい勢いで謝り始める。

土下座付きで

「俺よりも、鹿島先輩に謝って欲しいんだけどな……」

「断固断る！
他のことなら土下座でも何でもするから！」

「……」

いや謝れよ……

「……麻里奈って何で男が嫌いなの？」

「……小学校の時
沙耶香をいじめたから」

元凶俺かよ！

つうか麻里奈の行動って俺が原因なこと多くね？

そうだ！　だったら……

「鹿島先輩に謝らないなら絶交だよ」

罪悪感がありますが

こうしないと麻里奈も謝ってくれんし

「ええっ！？
ぜ、絶交ッ」

「謝って」

しぶしぶ頷く麻里奈

よしよし

これで一・件・落・着、と。