終わらない英雄の記憶
風邪引き主を看病する少女
「お粥をお持ちしました」



「食べさせろ……」



「はい」



ベッドに横たわるフィンを起こし、スプーンで作られた熱々のお粥をすくう。



フィンが、風邪を引きました。



季節的に夏風邪かな?



結構長引くんだよね。



お粥が乗ったスプーンを、そのままフィンの口の中に入れる。


「んま……」



熱があるのか、少々頬が赤みを持っている。



「早く出て行け……。風邪がうつるだろ……?」




「フィン、風邪はうつしたほうが治りが早いんだよ?ただでさえ夏風邪で長いんだから」
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