終わらない英雄の記憶
私がフィンの部屋に戻ったのは、もう1時を超えていた。



睡魔に負けそうな瞼を、何とか必死に持ちこたえる。



つ、疲れた……。



王のテンション相変わらずに高いし、メイド長には見つかって仕事させられるし。



しかも金曜日っ!!



1週間の疲れとストレスが溜まっているのにっ!!



まだピチピチの15歳の私を、肩こり腰痛デビューさせる気かっ!!



私が若いからって差別すんなよっ!!



『差別されたりはしていない。今回は完璧お前が悪かった』



ひ、ひどっ!!



神の鋭い一言が、胸に突き刺さる。
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