不良少女
リカの憂鬱

第3章



「はぁ…」


バスの窓にもたれ掛かかりながら溜め息を吐く。


私達は今、野外活動の真っ最中。


いつも私達を遠目で見ている人達は今日を機に仲良くなろうと、こちらをチラチラと見てくる。


まぁ、無視なんだけどさ。

いつもは私達がいれば静かになるクラスなのに、今日は全員がハイテンションな為バスの中で大騒ぎだ。


「ねぇー、リカちゃんも音楽なんか聴いてないで遊ぼうよぉ〜」


隣の席になった星夜はここぞとばかりに私の体を揺らしまくる。
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