不良少女
また、そいつを殴って、殴って、殴り倒す。
「最近よくこういうのに出くわすな。
何かの縁か、何かか?」
どこか落ち着いてて、綺麗な顔立ちをしている男だった。
「あ?
正義の味方気取りしてんじゃねぇよ!」
「最近、俺らの縄張りで暴れてんのはテメェかよ。
良かったな、見つかったのが俺で」
フッと溜め息染みて笑うと、ふと無表情ながらに殺気をだして
「とりあえず、そいつを離せよ。
俺はお前に興味がある。