不良少女
「「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ」」
兄妹で泣きじゃくったあの夜から俺は年齢を偽っていくつものアルバイトを掛け持ちした。
妹達に少しでも楽させてあげれるように。
でも、目的があったとしてもストレスは溜まる一方で、ついに俺は壊れてしまった。
「助けてくれ…!
悪かった、金はいくらでも払う」
不良に声をかけられ喧嘩したところ俺が勝ってしまったようだった。
そいつは金を置いて立ち去ろうとしていたが、俺のストレスはあんなんじゃ発散できない。