俺と結婚しろよ!






「親父、俺に後を継いで欲しかったみてぇなんだ。

だけど俺は地元を出てしまったからさ。

ここでこうやって店を開くのが、せめてもの償いだと思っている」





そうなんだ。

賢ちゃんでもそんなこと考えることがあるんだね。




お調子者で、笑い上戸で、芸人かと思うほどのキャラ。

だけど、芯はしっかりしている。

そんな賢ちゃんに、ますます惚れてしまう。







「だからまぁ、結婚したらメシには困らねぇよ!」




賢ちゃんはまたまた馬鹿なことを言う。

いい加減飽きたあたしは、ハイハイと適当に流す。



< 194 / 451 >

この作品をシェア

pagetop