俺と結婚しろよ!




「賢一!しっかりしやがれ!!

練習にならねぇぞ!」



だけど賢一は、



「……はい」



イッチャッタ目で答えるだけで、やる気ゼロ。

ヤバイ、末期だ。

無理矢理叩かせても、案の定滅茶苦茶で。

いつもの賢一はどこに行ったのかと苦笑いを隠せない。







「優弥。今日も練習終わりにしようよ。

……てか、賢一が復活するまで、休みにしようよ」



「仕方ねぇな」




優弥は舌打ちをして答える。






今のFはダメダメだ。

こんなF、頑張り屋の咲良ちゃんが見たら、きっと引くだろう。





そんなことを考えていると、俺の携帯が振動した。

TODAYの隆太からの着信だ。

隆太、どうしたんだろう。

俺は、通話ボタンを押していた。



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