俺と結婚しろよ!
こんなあたしに、
「おはよう、咲良ちゃん」
超ウザい声が挨拶をした。
聞こえないふり、聞こえないふり。
今あたしは、あんたと最強に話したくないの!
たけど、
「思ったより元気そうだね」
その声に耐え切れなくなって、あたしは振り返り、修也を睨んでいた。
「誰のせいですか?」
あたしは、モヤモヤと怒りを全て修也に押し付ける。
賢ちゃんと連絡が取れない今、この怒りは修也に向かうことになるのだ。
……当然だ。
修也は親切心から教えてくれたのかもしれないが、あたしは全然嬉しくない。
むしろ、知らないほうが良かった。