俺と結婚しろよ!
「はぁー、みんなにバラしてやりたい。
賢ちゃんが馬鹿で変態でキモいことを」
「うるせぇよ。
知ってるのは咲良だけでいいんだ」
「またそんなでまかせを言う」
口を尖らせて賢ちゃんを睨む。
すると、
「そんな口すると、キスするぞ」
ニヤニヤした賢ちゃんに言われ、慌てて引っ込めた。
やっぱり賢ちゃんはズルい!
そして、あたしは賢ちゃんには敵わない。
チャラいことを許した訳ではないけど……
いつか負けてしまうんだろう。
きっと、賢ちゃんを求めて止まなくなるんだろう。