俺と結婚しろよ!




それで現実に戻った。




恋愛の契約などはしていないけど、きっといい顔はされない。

いや、怒られるに違いない。

あたしはようやくプロになった身。

これからファンを増やしていかないといけないんだ。





「それでも、真剣ならいいだろ?」




そんなことを言う賢ちゃん。

本気でもないくせに。




「お前に真剣って言葉があるか」




優弥さんはため息まじりにそう吐いた。



< 53 / 451 >

この作品をシェア

pagetop