俺と結婚しろよ!
「仕方ないなぁ。
賢ちゃんが毎日美味しいご飯作ってくれるなら、結婚してあげる」
「マジ!?決まりだな」
「本当?言っとくけど、美味しいご飯だよ?
あたしの手料理より、うんと美味しいご飯だよ?」
賢ちゃんは腕を組んで頷いている。
やっぱり酔ってるんだ。
だって、賢ちゃんが料理なんて出来るはずないじゃん。
大昔はシェフになるなんて言っていたけど、結局F(エフ)になってるし!
「賢ちゃんの料理とか、超まずそう!」
そう言ってやる。
悪いけど、料理の腕には自信があるんだよね。
賢ちゃんに負けるはずがない。
賢ちゃんはもう何も言わず、頷きながら笑っていた。