ほら、そうやってすぐ死ぬ。
そして、いよいよお待ちかね。
浴室のドアの前に立ち、シャワーの音が止んだその瞬間を見計らって、私はドアを開けた。
ちょうど金子は私に背を向ける形で椅子に座っていて、振り向くなり初めは顔、それから視線を下に落とし、慌てて顔を背けた。
「ばっ! ……何してんだよ。」
「興味本位。」
「きょ、興味本位って……俺、そんな気ないから。」
私だってない。あんたのその身体に抱かれたいという衝動までは起こらない。
「そうじゃなくて、男の身体見たことないから。じっくり見せてもらおうかなって。」
そう言ってヘチマたわしを手に取り、石鹸で泡立てた。
「お前、イカレてんの?」
「どうだろ。」
金子は観念したように私に背中を預け、私はヘチマたわしで背中を磨いた。