Tokyo Dark Side
「環さんと、美奈先生は…?」

ソファに座って、雛罌粟が言う。

「ああ、象男に捕まってたからな。念の為病院に行って、検査を受けてる。夜までには帰ってくるだろうよ」

「そう…よかった…」

耕介の言葉に、安堵の表情を浮かべる雛罌粟。

「よかったじゃねぇよお前」

耕介は表情を曇らせた。

「お前の方が大丈夫なのかよ。あんなチンピラども5人も6人も相手に、2時間以上嬲られてたんだろうが。体は平気なのか」

「……」

雛罌粟は無言のまま、微かに笑む。

『探偵さん、心配するなんて柄にもない』と言わんばかりに。

「探偵さんは、私の性癖知っている筈…チンピラ5人も6人も相手に、2時間以上嬲られてた…私好みの最高のシチュエーション…久し振りに燃えた…」

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