隣のアイツは多重人格

記憶操作人格


「お前幸運のもちぬしだな。」

「はぁーー!?どこが幸運よ!昨日はいきなりキスされるわで!」

私は喚いた。

「それがどうした」

「わ、私のファースト……キスだったのに……」

私はもう耐えられなくなった。

「それは災難だったな。」

は!?なんで人事なのよ!あんたがしてきたんでしょ!

「間嶋君がしてきたんでしょ!何でしてきたの!?それだけ教えてよ!私はファーストキスは本当に好きな人としたいって思ってて、高校でリア充になりたくて校風のいい学校受験してきたのに……」

私はうっすら涙かぐんでいた。

「ミーハーだな。だがな、俺にそれを言われても困る。何故なら答えることが不可能だからだ。」

「え?」

「お前にキスをしたのは主人格の俺だ。」

「?」

聞き慣れない言葉が並んで私がパニック状態になっていた。

「はぁ…だから、間嶋拓人は多重人格と言う事だ」

「た、多重人格!?それってあの、一人の人に何人もの人格があること?」

「そうだ。」

多重人格!?まさかとは思っていたが本当にそんな人がいるなんて……
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