無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

 常務はデスクに向かわず、応接セットのソファに腰かけた。



 執務室で過ごす午後三時は、こんな風にして軽い休憩をとる。


 それは西園寺常務の習慣であり、
 鈴木はそれを承知でこの部屋に入ってくる。

 リラックスしたところでスムーズに通したい話があれば猶更だ。



 珈琲を楽しみながら常務は書類に目を通した。


「昨夜のパーティで、

 桜岡社長に君を娘婿にくれないかと言われたよ」


「そうですか」


「うちの役員たちも君を婿にと狙っているみたいだし

 相変わらずモテモテだね」

< 102 / 316 >

この作品をシェア

pagetop