無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

――誰かのためなら、生きてもいいかと思う


 二都物語か……

 コメントを書いたのは相当前だ。

 写真は記憶にあるのに書いたコメントは思い出せない。ということは、何も考えずにただ書いたのだろう。



――それにしても


 迷いながら彼女は一生懸命考えて書いたのだろう。


 隠したいものが大き過ぎて、

 伝えきれない気持ちを持て余している。



 脳裏に浮かぶのはバーでの彼女の姿。

 聡明であろう彼女が必死になって考えている。


 その様子を想像し、何かとても健気に思えて鈴木の口元はほころんだ。



 かわいいな……
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