無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

「ちょうどお届け物に伺おうところだったんですよ」

 そう言ってニッコリ微笑む大石に、ユキはそれなら私が今預かりますと申し出たが、
大石は、夫人に直接お会いして説明をしたいと言う。


 時計を見れば三時を少し過ぎている。

 歩いて青木邸に着くころには夫人も帰宅しているだろう。

 チョコレートは買いそびれたが、また後で買えばいい。



「では、一緒に行きましょうか」

「ええ」


 結局、ユキと大石は二人一緒に青木邸へと歩いていくことになった。



 並んで歩きながら、ユキは思い切って大石に聞いてみた。



「あの、どうして私なんて誘うんですか?

 大石さんはモテるでしょうに」

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