無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

 ユキを振り返った大石はニッコリと微笑んで、

「正直言って、完璧理想のタイプなんです」と言う。


「え?」


「僕は古風な考えの持ち主で、結婚するのは家事が得意な妻でいてほしい」


「あはは、家政婦ですか」

「そ、そういう意味じゃ」

 慌てたように左右に手を振りながら、困ったようにユキを覗きこむ大石に、

 ユキは「冗談ですよ」と、楽しそうに笑ってみせた。



「それと、ユキさんってしっかりしているようにみえて、

 実は寂しがり屋でしょ?

 お嬢さまがおっしゃってました」
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