無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

「これで終わり?」


「はい、幸いなことに

 残りは電子決裁です」


 淡々とした鈴木の返事を聞いた西園寺常務は、改めて書類に目を落とした。



 決裁を待つ書類の山が極端に低くなったわけではないが、どれもこれも見覚えのあるものだ。


 社内の決裁は電子決裁が基本である。

 IDとパスワードで管理され、添付された資料などを参考に承認か未承認を判断されつつ西園寺常務の元に回ってくるが、


 西園寺常務決裁を待つものはその前に鈴木が目を通すことになっている。



 西園寺常務も当然全てに目を通すが、

 大量にある文書の中で重要度を判断するのが鈴木の務めだ。
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