無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

 でも断ってしまったら、当然のことながら宙には会えない。


 宙がどんな人なのかもわからないままだ。



―― ちょっと待って


 つい最近まで、宙さんに会いたかったんじゃなかったんだっけ? 私?


 そのためにハートの形のサボテンの写真まで撮って、

恋の話を持ち出したんじゃなかったの? 私……。



――もし……宙に会ったとしたら……


 自分はどうしようと思っていたのだろう? と混乱してきたユキは

廊下でボンヤリと立ち止まっている自分の不自然さに気が付かなかった。



「ユキ? どうかした?」


 ユキの前にひょっこり顔を出したのは真優だ。
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