無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
「生徒会長にはずっと心配してもらったから……
ありがとう
仁に頼んでくれたのは生徒会長なんでしょ」
鈴木は曖昧に微笑んだ。
その通りではあるが、ただ氷室仁に言ってみただけである。
礼を言われるべきは、実際に有能なメイドを蘭々の家庭に送った氷室仁であることに変わりはない。
「そういえば生徒会長ったら
珍しく沈んだ顔をしているように見えたけど、どうかしたの?」
「?
―― フラれたんですよ」
鈴木はなんとなく、そんなふうに口を滑らせた。
「えっ?」