無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

 ――宙

 まどろみの中、

 ユキは宙の胸にスリスリと頬を寄せ、そっと唇をつけた。



 酔ってはいたけど、いくつかは覚えてる……


『心配だから一緒にいこう』


 何があんなに可笑しかったのか……

 クスクス笑いながら宙の手をひいて、

 フロントに付いて来てもらって部屋をとってもらった。



『空いている部屋はダブルしかなかったよ』


 エレベーターの中でそう言った宙の唇が近づいて


  ……チュっとキスをして



『君はボクと一緒の時じゃないと、

 お酒は飲んではいけないな』


 そう言ったんだ……。



 部屋に入っても、クスクス笑い続ける私を、

 宙は軽々と抱き上げた。
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