無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

 時計をそっと見れば朝五時だった。

 身についた習慣とは素晴らしいもので、モーニングコールをセットしたわけでもないのに、ユキが目覚めたのはいつもの時間。



 そーっと宙から離れた。


 今更といえば今更だが、なし崩し的にこんな状態になった事がなんとも恥ずかしい。

 居たたまれなくなったユキは、宙を起こさないようにそっとベッドから出ると

 神業のような速さで着替えて、逃げるようにホテルを出た。



 クスッ


 ユキが部屋を出た音を聞き、宙はゆっくりと瞼をあげた。


 実は起きていたのである。
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