無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
寝たふりをして見ていたユキの慌てた様子。
音を立てないようにつま先で、
ソファーやベッドルームに脱ぎ散らかしていた服やストッキングを拾い上げ走り回っていたユキを思い出し
―― かわいいなぁ
クスクスと笑ながら起き上がってライトをつけると、
ベッドサイドにあったカードと小さな箱を手に取った。
着替えが終わったユキが、バッグの中から取り出してそっと置いていった物である。
「チョコレートか……」
カードに書かれたメッセージ。
Happy Valentine's Day!
そう、今日はバレンタイン。