無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

―― さかのぼること五時間ほど前。 ユキは……

 崎田と待ち合わせの喫茶店に向かっていた。


 そしてその途中、

「あ」

「お客さま」

 偶然、ホテルパントムのフロントの女性と会ったのである。




「その節は、お世話になりました」

「いえいえ
 良かったですね お会いできて」

「え?」

「あの日、まさかすれ違いでしたか?」

「え…… と」

「お客さまがいらした、確か…… そう……次の日の夜だったと思います

 お客さまはエントランスから入ってこられて、また出て行かれて

 あの時、ロビーにあの方もいらっしゃったので てっきり」


 そこまで聞いて、ユキは まさか!? と思って聞いてみた。




「ああ ”鈴木さん“が白いセーターを着ていた時ですか?」


「はいはい そうです」





―― 宙が、友人S!?
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