無垢なメイドはクールな彼に溺愛される




――まったくもぉ



 開け放った玄関で忙しく箒を動かしながら、
それにしてもどうしてあんなに飲んじゃったのかしら、とユキは考えて……


 忘れていた木村の顔が浮かんだ。


『やあ、久しぶりだね』




「……」


 くだらない
 とっくに忘れたことなのに


 そう思えば思うほど、
ユキは正体不明になるほど酔ってしまった夕べの自分が情けなかった……。
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