無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

「まったく、ユキはどんな人がいいわけ?」


「え?

 あ、うーん……、そうですねぇ

 いたって普通の方がいいです
 特にイケメンじゃなくても、お金持ちじゃなくても普通で」


 ユキが掃除をしてまわる先に付いて回って、じゃあ、あれはこれは?と手あたり次第に聞いていた真優だったが、

 ええ……。 まぁ……。 はぁ……。 と、相変わらず気の乗らない返事を繰り返すユキに、

遂に音をあげた。



「おかしいよユキ!

 普通の人がいいなら、大学でだって今だって山ほど知り合ってるはずじゃん

 なのに誰の誘いものらないできたんだから、
 やっぱりユキは普通じゃない人が好みなんじゃない?」



「ん?

 普通じゃない人ですか?

 あはは


 そうでしょうかねぇ? うーん

 なんかこう…… ピンと来る人がいなかったんですよねぇ」



「あ、そうだ!

 ねえねえユキ、ブログの友達の宙さんは?」



「え?」

 宙と言われて、ユキは一瞬目が覚めたようにハッと胸を打たれた。
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