無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

「まぁ、そうでしょうね

 男らしいし、モテるでしょうねぇ」



 恋をしてみようか? と思い始めたユキではあるが、まだまだ重たい腰をようやくあげたばかりである。


 機会があれば考えてみようかな? というのが正直なところなので、今こそユキに恋を! と、情熱を燃やしている真優とは、気持ちの上で随分と大きな開きがあった。



「なにそれ、まったくー 気のないセリフだなぁー

 じゃあ花菱百貨店の大石さんは?
 ママの友達の佐倉のおば様がね、大石さんに娘婿にならないかってかなりアプローチしたんだけど落ちなかったんだって
 そんな話が色々あるみたいで、崎田以上に彼もねー相当モテるらしいよ」



「そりゃそうでしょう、大石さんはいかにもモテそうですもの」


 と、気のない返事をしながら


――あっ


 ユキは大石に誘われたままメールも返していないことを思い出した。



――そうだった……
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