先生の彼女です。
「翔琉先生!」



噂をすればやって来るもんだな。


息を切らした幸希くんが走ってきた。



「咲、どうですか?」



「肺炎でまだ熱高いけど。まぁ大丈夫だよ」




「よかった…」




「ありがとな、幸希くん。咲のこと助けてくれて」




「咲、めっちゃ不安そうでしたよ。自分では気づいてないかもしれないけど寝てる時もずーっと泣いてて。」



「ああ…」





「まぁ。これ以上咲を泣かせないでくださいね!」



「もちろん。もう泣かせない」




「じゃあ、俺帰ります」



「咲のとこ行かなくていいのか?」




「ちょっと用事あるんで」




「そっか。じゃあまた」


「はい、さよならー」



< 145 / 175 >

この作品をシェア

pagetop