先生の彼女です。
「大丈夫……大丈夫…」




「ハァ……ハァ…ハァッハァ」




もう痛みはすっかり消えていたけど呼吸が整わない






「咲。ゆっくり深呼吸だからな」




「ハァハァッ…ハァッ」






「過呼吸かな……

大丈夫だからな。袋当てるから」






口元に袋が当てられてだんだん呼吸が落ち着いていく






「……ハァ………スゥハァ」





「ん。もう大丈夫か」



「うん……ありがと」





「どういたしまして」







「………私……死んじゃう…のかな」






さっきだって心臓が痛かったし。

急に呼吸できなくなるし。




怖いよ……





「んー……どうだろうな」



「…死ぬ……?」




「咲がそんなに落ち込んでたらそらゃ体調だって悪くなるだろ?」




「でも……」





「突然痛くなってビックリしたよな…

でも。あれストレスだと思うから。

そんな感じだとまた痛くなるよ?」




「……じゃあどうしたらいい?

どうしたら強くなれる?

どうしたら……

どうしたら誰にも迷惑かけないで幸せになれるの?

もう無理だよ…これ以上強くなれない!」



「咲がそう思ってるうちは強くななれない。俺がお前を幸せにするから。

咲はそれじゃダメ?俺がお前の隣にいて。一生幸せにする。

それじゃダメ?嫌だ?」





「……嫌…じゃないもん……だけどッ」




「迷惑なんか思ったことない。

俺は咲が隣にいてくれて嬉しいよ。」



「……グスン」




「泣くなよー。」




< 27 / 175 >

この作品をシェア

pagetop