先生の彼女です。
ガラー



「咲」


病室に入ってきた翔琉



「どうだった?スッキリした?」




「うん。…大分」



「そっか。よかったな」




「うん」





「どーしたの。元気ないじゃん」




翔琉にはなんでわかっちゃうんだろうね



「……なんでもないよ」



「嘘つけ。」



「…ほんとだもん」



「震えてる」






「………」



「何でも言っていいから。怖いなら怖いって言って。嫌なら嫌って言って」




「…………わかんないっ」



「ん?」




「学校……行かなきゃダメなのは知ってる…でも……怖い…の」





「そう言うと思った」



「え?」




「俺ね、来週の3日間午前の出勤ないの。だから、咲の学校行こうと思って」



「…え?え、…え?」




「咲の学校の保険医俺の同級生。
だから、そいつに言えばいいから」




「…でもっ」




「迷惑じゃないからな」




「……ほんと…?」




「ああ。何かあったらすぐおいで。てか、何もなくても来ていいから」




「…うん」



「怖いよな。でも大丈夫だから。俺がいつでも助けるから。な?」




「うん…」






ぎゅってしてくれた翔琉




…あぁもう…



翔琉にはかなわないな。。






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