いつか孵る場所
それから数ヵ月。

その日はとても冷え込んでいた。

透は放課後、時間が許す限り図書室で勉強している。

家に帰って勉強をしても良いが、こちらの方が集中出来て良かった。

今日はカタカタ、と窓ガラスが風で揺れる事が何度もあった。

ふと外を見るともう日が落ちて暗闇に包まれている。

時計を見ると18時。

2時間ほど、ここで勉強していた。

参考書を閉じ、鞄に入れる。

図書室の先生に挨拶をし、コートを来て部屋を出る。

廊下も結構冷えていて思わず首を竦めた。

早く帰ろう。

何故か少し焦る気持ちが出てきて、足早になる。

駅まで歩いて電車に乗る。

とにかく早く歩いて駅に着きたかった。
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