さくらの花が舞う頃に

いじめ




裕翔side



「それで、ここを解くと二次関数となる」



今日の四時限目は俺の数学の授業。



これ終わったら弁当だからって半分以上のヤツが浮かれてる。



まあ、気持ちもわかるから注意なんてめんどくさいことしないけどな。



だけど今日は珍しく「アイツ」も授業を聞いてない。



大橋さくら─────



数週間前に、俺が勢い余って告ってしまった女子生徒だ。



新学期始まって早々、ほぼ初対面の生徒にいきなり告るなんて自分でもアホだと思うよ。



だけど、なぜかあの女子生徒─────大橋さくらが気になった。



クールで滅多に笑わない、他の生徒とは少し違う存在。



だけど、その横顔は散る寸前のさくらの花みたいで………



…………って俺は変態かよ。



なんでこんなに一人の女子生徒を分析してんだよ。



自分で言ったことに自分でツッコんでいると、いつの間にか授業終了のチャイムが鳴り響いた。




< 30 / 463 >

この作品をシェア

pagetop