さくらの花が舞う頃に
裕翔side
「だーかーらー、これだけ言ってんのにまだわかんないの!?」
「はー!?そっちこそ、いつまでそんなこと言ってるつもり?いいかげん諦めなさいよ!」
まだスキー合宿は始まってもいないのに、さっそくバスの中で事件発生。
女子二人が俺の横で睨み合ってる。
さっきからずっと言い争ってるけど、その内容がまじでくだらない。
その内容というのが…………
「「先生の隣の席はあたしッ!!!」」
二人がほぼ同時にそう叫んで、また睨み合った。
たかが片道2時間くらいなんだし、隣がだれとか俺は別にどうでもいい。
そうさっきから伝えてるんだけど、この二人は聞く耳を持たない。
「あのさ〜、もう出発するし。公平にじゃんけんとかすれば?」
さすがにめんどくさくなって、俺は女子二人にそう言った。