さくらの花が舞う頃に




「あー、バカだ。

佳奈を落とす前に自分が落ちてどうすんのよ」



メグが呆れたようにつぶやくと、佳奈が楽しそうに笑った。



「てか、佳奈。

白井くん待ってんでしょ?笑ってる場合じゃないって」



いつまでも楽しそうに笑う佳奈に、メグが思い出したかのように忠告する。



すると、佳奈が衝撃的なことを言った。




「健太と待ち合わせなんかしてないよ」





………え



「えーーー!?」



私が驚くよりも先に、メグが大きな声をあげた。



今日、メグの大声何回聞いたんだろう。



そんなことを思うくらい、今日は衝撃的な出来事が多すぎる。




< 431 / 463 >

この作品をシェア

pagetop