大人の恋は波乱だらけ!?
「そうですよ部長!貴方はいつも1人で抱え込みです」

「もう少し頼ってくださいよ」

「俺たちってそんなに頼りないですか?」


田中先輩を筆頭に高梨部長に言葉を放つ皆。

それは決して責めている様なモノじゃない。

皆、高梨部長が大好きだって伝わる様な。
優しくて、温かい言い方だ。


「高梨君、葉月ちゃんは貴方の事を心配して皆に協力を求めたの。
上司命令を逆らってね?これがどれだけ勇気がいる事かは分かるでしょう?」


いつの間にか私の隣に立っていた景子先輩。
私の肩をポンと叩きながら優しい笑みを向けてくれる。


「景子先輩……」

「白石……」


私と高梨部長は同時に彼女の名前を呼ぶ。
そんな私たちを交互に見て、景子先輩はハァっと盛大なタメ息を吐く。


「彼女を責める資格は貴方にはないわ。
……寧ろ感謝するべきよ」

「景子先輩!私は……」

「葉月ちゃんは黙っていて。
私は昔から高梨君には言いたかったのよ」


そう言って私と高梨部長の間に割り込む景子先輩。
ハラハラとしながら見守っていれば彼女は厳しい口調で言葉を放った。


「自分1人で責任を負っているつもりかもしれないけどね……。
周りにはこんなに心配を掛けているの、それが分からないで人の上に立つって何様よ!
葉月ちゃんはね……そんな貴方の為に自分に何が出来るかを真剣に考えていたわ。
勿論、私たちに話す事も躊躇って、悩んだでしょうね。それでも話してくれた。
……何でか分かる!?」


段々と語尾が荒くなっていく。
すっかりと興奮状態の景子先輩を見ながら目を見開いた。
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