大人の恋は波乱だらけ!?
「まあ私の事はいいんだよ!それよりさ……」

「よくないだろ!?」

「……まあ色々あってさ」

「は?」

「簡単に言うと、全部嘘だって言われた。
私と過ごした時間はあの人にとっては只の暇つぶしだったんだよ」


自分で言っているのに胸の奥が締め付けられていく。
だけどすぐに笑いながらお酒に手をつける。


「何だよそれ!そんな訳ないだろ!?あの人は……」

「もういいの!……いいのよ」

「葉月……」

「あーほらほら飲もう!明美の事さもっと聞かせてよ」

「……」


友輝は何か言いたげだった。
でもそれを無視してお酒に走るんだ。


「明美ってさ本当にイイ子だからさ。
幸せになって欲しい……本当に……幸せに……」

「葉月お前……」

「ずっと……ずっと後悔してた。
私がやった事は明美の為になったのかって。
私が明美から幸せを奪ったんじゃないかって……」


口角を上げて笑顔を作る。
友輝に迷惑を掛けたくなかったから。

でも……。


「もう分からないよっ……」


自分の意思関係なく涙が零れ落ちるんだ。
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