私の初めての恋人は!?

隣の席

ピピピピ....ピピピピ....


静かな部屋に目覚まし時計の音が鳴り響く。


「うぅ...ぅ」


私は、目覚まし時計を止めながらベッドから出る。

そのまま、部屋を出て洗面台に向かい顔を洗って歯磨きをして、キッチンに向かう。



「お母さん、おはよう。」

「おはよう雪。」


そう笑顔で返してくれる我が母。
白咲由紀


「今日から貴方も高校生ね〜」

「うん。赤点取らないように頑張らないと...」

「そうね。勉強も頑張ってほしいけど.....」

「けど、なに?」

「そろそろ、女の子らしい恋とかもしてほしいな〜って思うわ!」

「またその話?私には縁のない話だから。」



そんな話をしながら朝食を食べ終え、自分の部屋に戻り制服に着替える。

新しい制服に袖を通し、鏡と向き合う。


「私、なかなか似合ってじゃん!」


そんな事を言いながら歪んだネクタイを直し私は部屋を出た。



私が今日から通う『星常高校』は、家から歩いて30分の所にあった。
周りからの評判も良く、学校の設備も良い。
それに、私の入りたいテニス部もある。私的には言うこと無しだ。


「お母さん、それじゃ〜行ってくるね!」

「いってらっしゃい!!」



お母さんの元気な声を聞き、私は家を出た。



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