恋愛禁止!学園アイドルロワイヤル
いきなり!転入のお誘い
『あ〜……やっぱりキノぴっぴかっこいい……ほんと神……尊い……』
私はSNSに呟く。
『キノぴっぴとイッチ〜がデュエットしてくれたらいいのにな〜!!あの二人、めっちゃ声の波長?合ってるし!しっとりバラード聞きたい……CD10枚は買う……』
己の欲望に忠実に書く。
似たような趣味の人たちはリプライをくれたり、お気に入りとか、リツイートとか、してくれる。
楽しい♪
そんなとき、ダイレクトメッセージが届いた。
なんだろう、と思って、通知を見る。
……フレンド枠じゃない。フォロー外というやつ。
アイコンは、初期のままだし。名前は英数字。ちょっと胡散臭い。スパムかな?
メッセージを開いてみる。
『フォロー外から失礼します。あなたのプロデュース力を見込んで、お願いがあります。俺のプロデュースをしてくれませんか?』
……?
『話がよくわかりません。なんですか?』
素直に返事をした。素直すぎるかも。
すぐに返事が来た。
『アイドル志望です。どちらかと言うとミュージシャンになりたいのですが』
『そう言われましても……やはりよくわかりません』
『この学校の生徒です』
と、URLが貼り付けられた。
ホームページを見に行くと、最近よく見かける芸能事務所とくっついた学校――森羅学園だった。
森羅学園は、少数精鋭でとても厳しいと聞く。
お笑い科、タレント科、モデル科、声優科、多岐に渡る才能を世間に輩出していて――最たる特徴が、全員、男性であること。
『本当ですか?』
『本当です。今、新規学部の設立に向けて一般公開せずに人を集めています。あなたにぜひ受験して欲しいんです』
『詳しくお話を聞かせてください』
――呟きが、普通の女子高生だった私の運命を変えた瞬間だ。
私はSNSに呟く。
『キノぴっぴとイッチ〜がデュエットしてくれたらいいのにな〜!!あの二人、めっちゃ声の波長?合ってるし!しっとりバラード聞きたい……CD10枚は買う……』
己の欲望に忠実に書く。
似たような趣味の人たちはリプライをくれたり、お気に入りとか、リツイートとか、してくれる。
楽しい♪
そんなとき、ダイレクトメッセージが届いた。
なんだろう、と思って、通知を見る。
……フレンド枠じゃない。フォロー外というやつ。
アイコンは、初期のままだし。名前は英数字。ちょっと胡散臭い。スパムかな?
メッセージを開いてみる。
『フォロー外から失礼します。あなたのプロデュース力を見込んで、お願いがあります。俺のプロデュースをしてくれませんか?』
……?
『話がよくわかりません。なんですか?』
素直に返事をした。素直すぎるかも。
すぐに返事が来た。
『アイドル志望です。どちらかと言うとミュージシャンになりたいのですが』
『そう言われましても……やはりよくわかりません』
『この学校の生徒です』
と、URLが貼り付けられた。
ホームページを見に行くと、最近よく見かける芸能事務所とくっついた学校――森羅学園だった。
森羅学園は、少数精鋭でとても厳しいと聞く。
お笑い科、タレント科、モデル科、声優科、多岐に渡る才能を世間に輩出していて――最たる特徴が、全員、男性であること。
『本当ですか?』
『本当です。今、新規学部の設立に向けて一般公開せずに人を集めています。あなたにぜひ受験して欲しいんです』
『詳しくお話を聞かせてください』
――呟きが、普通の女子高生だった私の運命を変えた瞬間だ。