SECRET COCKTAIL
「なに?雅弥?何が分かるって?」
「あ、いや。こんな可愛い妹なら、心配にもなるだろうなって思ってさ。俺、男兄弟しかいないから羨ましいよ」
突然の台詞に、ピタリと手が止まる。
恥かしくて俯いてしまったけれど、耳が熱くなっているのを自覚する。
分かってる。
こんな会話、社交辞令だっていう事位。
「・・・おい、雅弥。お前が言うと洒落になんねぇ。美來、お前も顔赤くしてんな」
「そ、そんなんじゃないよっ」
慌てて否定しても、ますます顔が赤くなってしまう。
「美來。こいつらの言う事は相手にすんな。雅弥も、いつも言ってんだろ。お前は無駄に色気を振りまくな」
「そんなつもりねぇよ。ただ、思ったこと言っただけだ」
「お前がそんなんだから、いつも余計に女が寄って来るんだよ」
「雅弥の彼女が心配して女除け頼んでくるから、俺たちも大変なんだぜ」
一見贅沢そうに思えるセリフだけれど。
お兄ちゃん達がうんざりしたようにそれを言う。