SECRET COCKTAIL
雅君に会いたくて、会いたくて。
せめてもう一度、声だけでも聞きたくて。
どうしても会いたくて。
それでも私には、もうどうする事もできなくて。
だから、残された手段は、一つしかなかった。
「お兄ちゃん」
私は、ある覚悟を決めて、お兄ちゃんの前に立っていた。
「な、なんだよ。美來」
私の気迫を込めた雰囲気に、お兄ちゃんが少したじろいだ。
「もし大学に合格したら、何か一つ、私のお願い聞いてくれるって言ったよね」
「ああ、そうだな。うん、なにがほしいんだ?」
「あのね。私―――――」