SECRET COCKTAIL
こいつと二人きりで飲んでいたある日。
夜の仕事が原因で、雅弥が大学時代の彼女と別れたと聞いたその日。
何かのきっかけで美來の話になった時に、俺が言ったんだ。
『俺は、ホストやってるような男には、美來を預けられない』
それは、雅弥だからって意味ではない。
あくまでも職種の問題だ。
美來がどんなに好きな相手だとしても、ホストのような仕事をしている人を好きになったら、どんな形であれ苦しい想いをするだろう。
相手が誰であっても、美來にはそんな思いをさせたくない。
できるなら。
美來には人間の汚い部分なんか目に触れさせず、出来るだけ綺麗な世界で幸せを感じていてほしい。
そんな考えは、間違っちゃいないはずだ。