SECRET COCKTAIL
「うん。お腹は空いてるんだけど、ちょっとね」
「具合悪いなら言えよ。あったかい飲みモンでも作ってやろうか?」
体調を探るように、真っ直ぐに瞳を向けられて、慌てて首を振った。
「ううん。そうじゃないの。明日、初めての大きなプレゼンがあって、今から緊張しちゃってね。なんか消化に良さそうな物を食べたいなぁって」
「そう。なら、良かった」
意外にも安心したようにそう呟いて、雅君が厨房へ姿を消した。
なんだろう。
雅君が優しい。