SECRET COCKTAIL


「うん。お腹は空いてるんだけど、ちょっとね」


「具合悪いなら言えよ。あったかい飲みモンでも作ってやろうか?」


体調を探るように、真っ直ぐに瞳を向けられて、慌てて首を振った。


「ううん。そうじゃないの。明日、初めての大きなプレゼンがあって、今から緊張しちゃってね。なんか消化に良さそうな物を食べたいなぁって」


「そう。なら、良かった」


意外にも安心したようにそう呟いて、雅君が厨房へ姿を消した。




なんだろう。


雅君が優しい。



< 27 / 341 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop