SECRET COCKTAIL


相変わらず、カウンターの中に立つ雅君はとびきり格好いい。


カクテルを作る時の表情の変化に、いつだって魅入られる。



この瞬間の思考の中に入ってしまいたいと何度も望んでいたのに。


もしかしたら、それは・・・。





カツン。


目の前にはクラッシュドアイスを詰めたワイングラスに入れられた赤とオレンジ色の二色の層になった綺麗なカクテル。

スライスしたオレンジが添えられていて、見ているだけで清涼感があった。


雅君は自分も同じグラスを持って、カウンターを回ってこちら側に来る。


いつもはしない行動を取る雅君をぼんやり見つめていた。

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