奇跡に近い出会い方
女の子とカラス


学校の帰り道、いつも帰る道に道の端にカラスが居た。

女の子は、カラスの事が苦手。というより、大の苦手だ。

居たらいつも来た道を引き返したり、遠回りして帰ったりとしていたのだ。


そんな今日のことだ。
目の前にカラスがいる。


女の子は来た道を引き返そうとしたが、
女の子は足はピタリと止まった。


そのカラスは足を怪我しており、その女の子に助けを求めて声を鳴いている。
しかも、そのカラスはひとまわり小さい。恐らく子どもなのだろう。


(鳴いてたら…ほっておけないよ。)


女の子はすぐに、カラスの所へと駆け寄った。
足の怪我はそこまで酷くなかったので一安心。

ただ、消毒するための物は持ってなく、女の子は自分の持っていたハンカチを、近くにあった水道で濡らし、カラスの足に巻いたのだ。


道の端に居ても危ないと思い、
近くに木があったので、そこへとカラスを移動させた。

「バイバイ、元気になってね。」

そう、言って女の子は帰った。







この光景を見てたカラスがいることを知らずに。。。
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