Savior-社長は救世主-
「澪、俺の名前を呼んで?」
あ、…なに、それ
ある意味、イジメですよ?
早く、と私の身体にキスを落とし始めた
私の口からは名前ではなく
途切れ途切れの単語ばかり
わかっていてやっている
社長の意地悪…
「あや…と、さん」
やっと呼べた後
ようやく繋がった私達
ずっと手を握り
何度も互いの名前を呼び合い抱き合った
朝、目が覚めた時には
社長に抱きしめられていた
先に目が覚めた私
あれ?
なんだか変な気分だ
とても幸せだ
想いが通じあった日にも
こうして抱き合って寝ていた
けどあの時とは違う
やはり身体を重ねることで
更に幸せを感じたのだ、と理解する
まだ眠っていると社長
置き時計を見れば、
起床時間には早い
けどすっかり目が覚めた私は
寝入っている社長の顔を眺めていた