秘密の契約
「だって……日菜は千波様の事好きなんでしょ?」



「好きだから……何とかしてあげたいって……千波くん、朝倉の家を出るつもりなの……」



とうとう日菜は涙を止める事が出来なくて言葉も離せなくなった。



あの電話が日菜の心に傷をつけたのは確かだ。



聞かなければ良かった……。



「日菜……」



愛は日菜の隣に腰をかけて日菜を抱きしめた。



「酷いよ……千波様 そんな酷い人だとは思わなかった」



「千波くんの悪口はやめて……」



千波くんはあたしが好きな事を知らない。



愛は千波を庇う日菜を見て胸が痛んだ。



でもさ……千波様の日菜を見る目は特別な感じがするんだよね……。



そう言ってはいけない気がして愛は黙った。




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