秘密の契約
千波の腕が伸びてきてあっと思った時には日菜は抱きしめられていた。



「ち、千波くん?」



「しっ 黙って 萌が向こうから来る」



それでも……抱きしめなくても良いのに……。



千波は顔を傾けると日菜の唇に自分の唇を重ね合わせた。



「えっ……」



重ねるだけの口づけをした千波はすぐに顔を上げた。



「ご馳走様」



そう言って車に戻った。



手を軽く振ると朝倉家の車庫に向かって車は走り去った。




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